コラソン 1点に泣く 最終盤、湧永製薬に逆転許す JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは26日、広島県のマエダハウジング東区スポ―ツセンターで湧永製薬と対戦し、27ー28で敗れた。現在の成績は6勝1分け5敗で、順位は一つ下がって5位となった。

 前半は17ー14とリードして折り返したものの、後半の最終盤に逆転を許し、逃げ切られた。上位4チームで行われるプレーオフ(PO)進出を目指すコラソンにとって、順位がきっ抗する湧永戦を落としたことは手痛い1敗となった。

 次戦は2017年2月11日、沖縄市体育館でトヨタ車体と戦う。
(観客数355人)

▽男子
湧永製薬 6勝2分け3敗
 28―27(14―17,14―10)
琉球コラソン 6勝1分け5敗

◇小さなミスで主導権手放す

 上位4チームで争うプレーオフ(PO)進出を懸けた湧永製薬戦。両チームの気持ちがぶつかる一進一退の展開ながら、琉球コラソンは小さなミスでつかみかけた主導権を手放し、逆転を許した。水野裕紀選手兼監督は「失点につながるミスが多かった。競り合いになる後半までに、ミスなくリズムをつかむことができなかった」と悔やんだ。

 身長の高い選手が一線で待ち受けることから、リーグでも「湧永山脈」と警戒される守備。しかし、この日は趙顯章や石川のロングやミドルを警戒し、高めに出る守備で応戦し、コラソンの攻めるきっかけを封じにかかった。コラソンはその土俵に乗らず、守備から速攻につなげる展開で主導権を握り、前半を17―14と優位に進めた。

 だが、後半は湧永山脈を前に、コラソンは攻撃がやや単調になり、ロングやサイドシュートを打たされる展開が目立ち始める。隙をうかがいながらのパス回しにもミスが出始めると、点取り合戦の中でも、良い形で得点を重ねる湧永が徐々にペースをつかんでいった。

 後半28分、コラソンはポストプレーが阻まれると、攻撃に転じた湧永に痛恨の逆転シュートを決められ、時間をうまく使う湧永に逃げ切られた。

 リーグ戦はあと4試合。水野監督は「守備は悪くないが、攻撃でボールを持ちすぎて守られてしまった。来年2月の次戦から1試合も落とせない。上位チームに勝てるようしっかり対応していく」と気持ちを入れ直した。