新垣渚、引退を決断 プロ生活14年、通算64勝


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 新垣 渚

 沖縄水産高校時代から全国で知られ、プロ野球で活躍していた新垣渚投手(36)=那覇市出身、九州共立大出=が現役引退を決めたことが29日、分かった。今シーズン終了後、ヤクルトから戦力外通告を受けていた。今月末まで他球団からのオファーを待つ方針だったが「各球団からの連絡が来ず、引き際を考えると今なのかと思った」とした上で、沖縄のファンに「皆さんの声援でここまで頑張ることができた」と感謝した。

 新垣は高校3年の春夏に連続で甲子園に出場。横浜高校の松坂大輔(現ソフトバンク)と双璧する高校野球界を代表する右腕として全国から注目された。九州共立大を経て2003年に自由獲得枠でダイエー(現ソフトバンク)に入団した。

 1年目から先発ローテーション入りし、プロ3戦目に初勝利を挙げ、この年8勝をマークした。翌04年は177個で最多奪三振のタイトルを獲得した。150キロを超える速球のほか、切れ味鋭いスライダーを武器に「松坂世代」の一人として活躍。04年からは3年連続で2桁勝利をマークした。

 しかしその後は故障にも苦しみ、14年途中にトレードでヤクルトに移籍した。

 プロ14年間で通算172試合に登板して64勝64敗、防御率3・99。07年の25暴投はプロ野球シーズンタイ記録。101暴投は歴代3位だった。