「ハンバーガーおいしいさぁー」人生初の味に笑顔 デイ利用者が舌鼓


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【今帰仁】今帰仁村天底乙羽園デイサービスセンター(照屋秀人管理者)は、利用者から「ハンバーガーって何?」と質問があり、全員に聞くと「分からない・食べたことがない」という利用者が多かったので、11月27日、名護市のファストフード店で初の「バーガーランチ会」を行った。

人生初のファストフード店で、ハンバーガーランチをお隣同士で会話を弾ませながら楽しむ利用者=11月27日、A&W名護店

 16人の利用者は、人生で初めてのファストフード店で、ハンバーガーを目の前に「フォークはないの?」「切るのはないのか? どう食べればいいのか?」と戸惑い気味。

 その後ハンバーガーの入った包みを興味津々手に持ち、口に頬張ると「おいしいさぁー」「上等さぁー」と口々に笑顔を見せた。

 おばあちゃんたちは会話を弾ませて食べていたが、おじいちゃんたちは黙々と食べていた。

 松田カヨさん(92)=上運天=は「紙に包まれたバーガーの食べ方が分からなかった。食べてみたらおいしいねぇー」と笑顔を見せた。

 照屋管理者(41)は「食への興味は年を取っても変わらない。テーブルのハンバーガーに興味津々で初々しい表情に感激した」と話した。
(新城孝博通信員)