所有の4割廉価? 三線調査 県民音色重視、県系人は価格


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 県三線製作事業協同組合(渡慶次道政代表理事)は、県産三線普及ブランド化事業の一環として、県民と世界のウチナーンチュ大会に参加した県系人を対象に、三線保有状況などを調査した。三線に求めるものは県民が「音色」を重視するのに対し、県系人は「価格」で選択する傾向があった。所有している三線の価格(複数回答)は41%が3万円以下となり、同組合は「県産三線ではないだろう」と推測しており、県産三線普及に向けた取り組みを検討していく。

 今後県立芸術大学の学生らと連携し、三線関連商品を開発していく。学生からポストカードやTシャツなどに使う三線関連デザインも募集する。

 県民調査は10月15日~11月20日、ランダムに抽出した電話番号1166件から電話で聞き取った。回答した452人のうち、47%の212人が三線を所有していると答え、県民1人当たりの三線保有率は約0・79挺(ちょう)と試算した。

 県民が三線購入時に求めること(同)は「音色」が最多の33%で、次いで「品質」が23%、「価格」が18%と続いた。

 県系人の三線調査では回答した115人のうち、55%の63人が所有していると答えた。購入時に求めること(同)は「価格」が最多の22%で、「未回答」が21%、「音色」が18%などだった。