防衛副大臣が東村に調整交付金を通知 2000万円増額


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特定防衛施設周辺整備調整交付金の交付決定通知書を東村の伊集盛久村長(左端)に手渡す中嶋浩一郎沖縄防衛局長(中央)と若宮健嗣防衛副大臣

 【国頭・東】若宮健嗣防衛副大臣は4日、東村役場で伊集盛久村長や同村高江区の仲嶺久美子区長らと面談し、米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に伴う地元への財政支援として本年度新たに増額した調整交付金2000万円分の交付決定を伝えた。同席した中嶋浩一郎沖縄防衛局長が伊集村長に通知書を手渡した。

 東村は増額分を数年かけてヘリパッドに最も近い高江区のために使用する予定だ。

 伊集村長は財政支援の要請を受け入れてもらえたことに謝意を示し「高江区民が安心して生活できるよう、沖縄防衛局とも連携しながら最善を尽くして対応する」と述べた。

 同日、国頭村役場で宮城久和村長とも面談した。若宮副大臣によると、今回の両村訪問は「基地問題に取り組むにあたり、膝を交えて本音の話をする」ことが目的。

 面談後若宮副大臣は取材陣に対し、同訓練場の一部返還について「年内に返還できるよう、とにかく全力を尽くす」と強調した。【琉球新報電子版】