第2滑走路効率運用で意見交換 県三役と那覇商議所新体制


この記事を書いた人 金城 美智子
那覇空港第2滑走路や大型MICE施設に関して県三役と意見交換した那覇商工会議所の石嶺伝一郎会頭(中央)=5日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 翁長雄志知事ら県三役は5日午前、那覇商工会議所の石嶺伝一郎会頭ら新役員との意見交換会を那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開いた。県側から那覇空港第2滑走路建設の進捗(しんちょく)状況を説明し、増設後の効率的な空港運用の在り方などを巡って意見を交わした。大型MICE施設の整備計画についても、交通アクセスや宿泊施設への対応を十分に図るよう経済界側から要望があった。

 会合は、11月1日付で那覇商工会議所の新役員体制が発足したことを受け、県側から要請した。翁長知事は、沖縄関係税制9制度の延長・拡充と2017年度沖縄関係予算の満額確保について、経済団体の協力に謝意を伝えたという。

 那覇商工会議所など経済界では滑走路増設を踏まえ那覇空港の中長期構想の策定を進めており、2本の滑走路間への新ターミナル整備も含めて検証している。

 会合後、石嶺会頭は「現状13万5千回の離着陸回数が増設で1・4倍に伸びるが、本来なら2倍となるべきだ。観光客1千万人時代に向けて新たなターミナルを検討すべきなのか、第2滑走路の効率的な運用についてこれから話し合っていきたい」と述べた。【琉球新報電子版】