石川監督「歴史つくる」 未来沖縄サッカー部


社会
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未来沖縄サッカー部監督就任会見で「日本一のチームを」と意気込む石川研氏=6日、那覇市の県サッカー協会

 学校法人KBC学園未来高校沖縄学習センター(未来沖縄)のサッカー部監督に就任する、県出身初のJリーガー石川研氏(46)=石川高―沖縄国際大出=が6日、那覇市の県サッカ―協会で意気込みを語った。会見では「沖縄に恩返しがしたい」と思いを語り、「新しく自分の色を出してプログラムでき、歴史をつくっていくことに魅力を感じ引き受けた」と、新たな道を切り開く決意を示した。来年4月に同校サッカー部は創部される。石川氏は現在、J1アビスパ福岡でゴールキーパー(GK)コーチを務めており、今季限りで退任する。

 石川氏は1987年、海邦国体を控えた高校3年の夏に県サッカー協会により県選抜として初の海外遠征でブラジルやアルゼンチンに渡った。そこでプロの道があると知ったという。会見では「県サッカー協会に経験させてもらったことがJリーグに進み、プロの道につながった」と感謝を表した。

 未来沖縄の前新健校長は「県外に多くの人材が流出している現状もあり、サッカーコースを立ち上げることになった」と説明。石川氏の指導により「一流を知ってほしい。厳しさや取り組む姿勢もしっかり学んでほしい」と期待した。

 同校は17年4月から総合学科スポーツコースにサッカー専攻課程を新設する。資格取得や英語教育など、サッカーを通じた国際的な人材育成にも力を入れる。

 10日午後5時から、新都心公園で石川氏による実技体験授業を開催する。事前申し込みが必要で締め切りは7日。詳細は同校のホームページで公表している。