沖縄石油基地、共同備蓄の契約更新 30万キロリットル増量へ サウジアラムコ、資源機構


この記事を書いた人 金城 美智子
うるま市の沖縄石油基地を利用した石油の共同備蓄事業の契約更新で署名した(左から)石油天然ガス・金属鉱物資源機構の渡辺正俊理事とサウジアラムコのスレイマン・M・アバブテイン原油販売マーケティング部長。署名式に立ち会った経済産業省資源エネルギー庁の西山英将石油精製備蓄課長=7日、うるま市の沖縄石油基地

 うるま市の沖縄石油基地で石油の共同備蓄を展開する、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコと石油天然ガス・金属鉱物資源機構は7日、同基地内で石油備蓄事業の契約を更新する署名式を開いた。備蓄量を現在の100万キロリットルから増量することも再確認した。来年度中に約30万キロリットルを増量する見通し。

 サウジアラムコの原油の商業用備蓄として沖縄石油基地を利用して、日本国内で石油供給が不足する緊急時に備蓄原油を日本に優先供給する。同事業は2010年から始まり、3年ごとに契約を更新している。

 署名式には資源機構の渡辺正俊理事とサウジアラムコのスレイマン・M・アバブテイン原油販売マーケティング部長が出席した。経済産業省資源エネルギー庁の西山英将石油精製備蓄課長が立ち会った。

 アバブテイン部長は「沖縄は地理的にもアジアの重要な位置にあり、ここから多くの原油を供給していきたい」と話した。
【琉球新報電子版】