県が防衛局に抗議 オスプレイつり下げ訓練 副知事「高江でも」と危惧


この記事を書いた人 新里 哲
オスプレイのつり下げ訓練を受けて中嶋浩一郎防衛局長に抗議する安慶田光男副知事(左)=7日午後5時15分すぎ、県庁

 宜野座村城原区上空での米海兵隊輸送機MV22オスプレイによるつり下げ訓練を受けて安慶田光男副知事は7日夕、県庁に中嶋浩一郎沖縄防衛局長らを呼び、抗議した。安慶田副知事は、米軍北部訓練場内で建設中のヘリパッドにも言及し「こういうことが起こると(東村)高江でも起こるのではと危惧が出て、基地負担(軽減)にはつながっていないとなる。何度も起きると沖縄は戦場か、植民地かとなる」と述べ、強く再発防止を求めた。

 中嶋局長は6日の在沖米海兵隊訓練作戦部(G3)への抗議に加え、7日はマラベット米海兵隊太平洋基地司令官にも抗議したと説明した。「今夏に騒音がひどいと苦情があり、申し入れしてしばらくは(飛行は)なかった。(今回は)見えるところを飛んだということで抗議した」と述べた。
 安慶田副知事が「ルートを変えることも含めて考えないといけない」と指摘したのに対し、中嶋局長は「なので、今回強く言ったということを理解いただきたい」と答えた。外務省沖縄事務所の山田俊司首席所員も同席した。
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