北部訓練場、赤土で地ならし開始 G地区作業進む 22日返還式典


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 【ヘリパッド取材班】政府が年内に完成を目指す米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設予定地6カ所のうちG地区の作業が進んでいる様子を建設に反対する市民らが10日、確認した。着陸帯では、砂利の上に緑色のプラスチック製の保護材を敷き詰めた後に赤土を投入し地ならしをする作業が同日から始まった。今後、赤土を着陸帯全面に広げた上で芝生を植えるとみられる。赤土の地ならしは同日で4分の1程度進んだという。

 ヘリパッド建設に反対する市民らは同日午後3時ごろから約1時間、G地区の作業の様子を確認。市民らによると、作業員らはショベルカーを使って赤土を着陸帯の上に投入し、鋤(すき)で地ならしをしていた。市民らは「提供区域内で土砂搬入の際にトラックは過積載で運んでいる」と指摘した。

 作家の目取真俊さんは、着陸帯が完成しても無障害物帯などの整備がまだ終わらず実際は運用できないはずだとした上で「(22日の返還式典までに)いかに完成に見せかけるのかに一生懸命なんだろう」と指摘。砂利搬入も22日までに急ぐだろうとの見方を示した。