陸自配備「議論尽くして」 石垣市民抗議集会


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中山義隆市長に自衛隊配備に対する議論を尽くすよう訴える市民ら=11日、石垣市の於茂登集落

 【石垣】石垣市への陸上自衛隊配備を巡り、可否判断について中山義隆市長が1日に「遠くない時期に」と発言したことを受け、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会(上原秀政共同代表)は11日、市長に判断を急がず議論を尽くすよう求める緊急抗議集会を、市平得大俣の配備候補地に近い於茂登集落で開いた。

 集会には約170人が参加。「議論が尽くされていない上に必要な情報が周知されていない」「市長は直接、候補地周辺4地区のほか、市民の声を聞くべきだ」などと指摘し市長に対する抗議決議を採択した。

 上原代表は「於茂登地区などは米軍基地に強制収容された沖縄本島の人たちが苦労して開拓した場所。また軍事基地に利用されることは許されない」などと訴えた。配備候補地に最も近い開南地区の砂川英秀公民館長は「軍事基地が建設されると自然が破壊される。反対の輪を広げ住民投票に持ち込もう」と呼び掛けた。