国内外の265社参加 万国津梁大異業種交流会


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沖縄での高級管楽器製造の拠点設立を検討するため異業種交流会に参加する益豐國際の張寶誠社長(左)=12日、沖縄セルラーパーク那覇

 沖縄をハブとして国内外の企業マッチングを進める第7回オキナワベンチャーマーケット「万国津梁大異業種交流会」(同運営事務局主催)が12日、那覇市の沖縄セルラーパーク那覇で開幕した。今回は日程を13日まで2日間に拡大して開催し、出展企業は国内171社(県内105社、県外66社)、台湾企業94社と過去最多の計265社が参加している。

 一般来場も可能で、入場は無料。

 台湾の管楽器製造ベンチャーの益豐國際は、張寶誠社長の一族が76年間にわたって管楽器を製造してきた手作り技術を基にしながら、3D金属プリンターを活用して部品製造の期間短縮や低コスト化を図る最新の開発技術を持つ。

 サクソホンとフルートの組み立て・調整の工場を日本に建設することを検討しており、張社長は「沖縄は台湾に近い。拠点を置きたいと考えており、そのために出展した」と話した。

 琉球大学のブースでは、農学部が開発したウコンの新品種を使い、黒糖カレーの店「AJITOYA」(北谷町)がレトルトのキーマカレーを商品化する産学連携の取り組みを紹介している。学生たちがパッケージや商品名に関するアンケートを来場者に実施し、経済学科3年の長田和也さんは「アジアに向けた展開も考えているのでマーケティングに生かしたい」と話した。