シュワブ陸上部工事が再開 隊舎2棟を建設


社会
この記事を書いた人 金城 美智子
米軍キャンプ・シュワブ陸上部の隊舎建設の再開で、砂利を基地内に搬入するダンプカー=15日午後2時13分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ、工事用ゲート前

 【名護】沖縄防衛局は15日午後、米軍キャンプ・シュワブ陸上部の工事のうち、隊舎2棟の建設工事を再開し資機材を搬入した。工事用ゲートが開き、同日午後2時13分ごろに砂利を積んだ10トンダンプカー6台と、機材と作業員を載せた小型の2トンダンプカー1台の計7台が基地内に入った。辺野古移設に反対する抗議行動の参加者ら約20人は辺野古新基地建設とは直接関係しないとして阻止行動はせず、監視活動をした。機動隊約70人が警戒し抗議行動の市民らの前に立って制止した。

 2棟の隊舎建設は、辺野古集落寄りの新ゲートから見える場所に建設用の足場が組まれたまま工事が中断している。いずれも同じ構造の4階建て。防衛局によると、2018年3月末ごろに完成させる予定。

 隊舎建設工事は、米軍普天間飛行場の辺野古移設に伴う新基地建設に反対する工事の阻止行動で、生コンクリート車が基地内へ入れなかったことなどから14年12月から中断した。16年3月に辺野古代執行訴訟で国と県が和解した後も工事中断してきた。

 防衛局からは米軍普天間飛行場の辺野古移設工事とは直接関係がないと説明し、県も容認していた。
【琉球新報電子版】