県勢4選手がいせん アジア初優勝の野球U-12


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 中国・広東省で行われた野球のU-12(12歳以下)アジア選手権で初優勝した日本代表「侍ジャパン」で活躍した、宇地原丈智(世名城ジャイアンツ)、福原聖矢(同)、金澤海斗(泊ファイトクラブ)、内間究(真喜良サンウェーブ野球部)が15日、那覇空港や南ぬ島石垣空港に到着し、優勝の喜びや今後の目標を語った。

 全試合出場し、的確な選球眼と打撃力で貢献した金澤は「最初から優勝しか狙っていなかった」と喜びをかみしめた。「今後も日本代表に選ばれ、トップレベルでも信頼されるバッターとして活躍したい」と意気込んだ。

 宇地原と福原は所属する世名城ジャイアンツのメンバーらに出迎えられた。先発した準決勝を無失点で完投した宇地原は「体格の大きな海外選手を0点に抑えたことが自信になった」とうなずく。選手同士の海外生活で自立心やチームワークも身についたことで「今後も日本代表に選ばれたい」と決意を示した。
 捕手として全試合出場した福原は仁志敏久監督から「(海外チームは)想定外のプレーを見せる」と助言を受け、万全の体制で臨んだ。レベルの高い日本代表の投手陣をうまくリードして相手打線を封じると、打っても4番など主軸を任され「日本の野球界を背負えるようないい選手になりたい」と腕をまくった。

 南ぬ島石垣空港で親族らに出迎えられた内間は「予選の韓国戦で活躍できたが、準決勝、決勝では緊張で打てなかった」と振り返り「バッティング技術はまだまだ。チームのまとめ方など学ぶことが多い経験だった。打撃、守備両方で活躍できる選手になりたい」と目標を語った。

「最初から優勝しか狙っていなかった」と初優勝を喜ぶ金澤海斗(中央)と両親=15日、那覇空港
石垣市にがい旋し、親族らに迎えられ、妹の青海さん(右)から花束を受け取る内間究=15日、南ぬ島石垣空港