世界有数の研究機関に 沖縄大学院大グルース次期学長が抱負


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沖縄科学技術大学院大学(OIST)の次期学長に決まったピーター・グルース氏=15日、内閣府

 沖縄科学技術大学院大(OIST、沖縄県恩納村)の理事会は15日までに、現在のジョナサン・ドーファン学長の後任の学長に、ドイツ人のピーター・グルース氏(67)を選任した。グルース氏は来年1月1日に就任する。グルース氏は15日、内閣府で記者会見し、OISTの可能性や今後の展望などについて考えを語った。

 グルース氏は遺伝子制御や発生生物学の分野で著名な研究者で、2002~14年に国際的に高い評価を得ているドイツのマックス・プランク学術振興協会の会長を務めるなど、研究機関を運営した経験もある。

 記者会見でグルース氏は学長就任を受けた理由について「OISTは世界有数の研究大学院大学になるための必要な要件を全て備えていると感じている」と強調。「OISTは基礎研究をしている。それを段階的に応用研究につないでいく。それが起業につながり、伝統的な産業の発展にも資することがOISTならできる」と述べた。

 今後の展望として、優れた人材を雇い、研究資金を提供することで学際的な研究を発展させていくことの必要性を語った。

英文へ→Dr. Gruss to be the next president of OIST Graduate University