校歌探訪 宮古島市立宮島小学校


この記事を書いた人 上原 康司

 泥だらけのつる草をまとい、仮面をつけた来訪神・パーントゥが現れる伝統行事で有名な宮古島市平良の島尻集落。小学校は1959年に狩俣小学校宮島分校として誕生した後、71年に宮島小学校として独立した。分校時代から現在の校歌は変わっている。歌詞は郷里の自然を誇りつつ、児童が平和な時代を築くことを願っている。
 校歌の作詞を担当したのは初代校長の徳嶺賀弘さん、作曲は分校時代に在籍した花城キヨさん。
 「ながめもゆかしバタラズの ほとりに今日も日が昇る」。「バタラズ」は、集落の北側に位置する宮古島で最大のマングローブ林が群生する入り江のことだ。河川のない地域で発達した群生は珍しく、植物地理学上重要として市の天然記念物に指定されている。