オスプレイ週明け飛行 19日にも 米軍が政府に伝達


この記事を書いた人 新里 哲

 【東京】墜落事故を受けて飛行が停止されている米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、米軍が伊江島補助飛行場に駐機しているオスプレイ1機を普天間飛行場に戻すために19日にも飛行させる考えを日本政府に伝えたことが16日分かった。関係者が明らかにした。県などは「欠陥機」だとして配備撤回を求めており、事故の原因究明前に飛行が再開されれば、反発はさらに広がりそうだ。

 政府はオスプレイ墜落事故を受け、安全性が確認されるまで飛行停止するよう要求している。原因究明や情報提供も求めているため飛行に難色を示しながらも、伊江島にある機体を普天間に戻すことは認める可能性がある。

 防衛省の武田博史報道官は16日の定例会見で「防衛省としては米側からそのような連絡もなく、事実関係は承知していない」としたが、米側から打診があるかについては明言を避けた。防衛省関係者は「飛行再開は一義的には米軍が発表するだろう」としている。

 一方、沖縄県は翁長雄志知事が15日、稲田朋美防衛相に対して事故への抗議とオスプレイの飛行中止、配備撤回を要請していた。

 米軍は9月22日に本島東沖で墜落事故を起こしたAV8Bハリアー戦闘攻撃機も事故後飛行停止していたが、原因究明がされないまま事故から15日後に飛行再開していた。