「オスプレイ飛行再開許さず」 900人、辺野古で抗議集会


この記事を書いた人 志良堂 仁

 【名護】名護市安部に米軍垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが墜落した事故を受けて、17日午後、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で「オスプレイ墜落事故糾弾! 飛行停止と撤収、海兵隊の撤退を求める緊急集会」(基地の県内移設に反対する県民会議主催)が開かれた。約900人(主催者発表)が参加し、オスプレイの配備撤回、辺野古への新基地建設反対、海兵隊の撤退などに向け、決意を新たにした。

オスプレイ配備撤回に向け、頑張ろう三唱する緊急集会の参加者ら=17日午後2時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は「オスプレイについては何度も何度も配備撤回を求めてきたにもかかわらず飛行を続け、辺野古の新基地や高江ヘリパッドの建設が強行されている。新たな米軍施設の建設を止め、オスプレイを撤去させよう」と呼び掛けた。

 稲嶺進名護市長は「同様な事故はこれからも起こる可能性がある。オスプレイが配備撤回されるまで、新基地建設計画が撤回されるまで、諦めずに最後の最後まで頑張ろう」と述べ、辺野古の新基地建設反対の意思をあらためて強調した。

 登壇者らは米軍がオスプレイの墜落について「不時着」や「不時着水」と表現したことについて、「現場を見て誰一人として不時着と思っている人はいない」などと批判。飛行再開が打診されていることについては「オスプレイは構造的な欠陥がある。再開を許せば再び墜落事故が起きる」などとし、米軍と米軍の意向に追従する日本政府の姿勢に厳しい批判が相次いだ。

 参加者は「欠陥機は飛行を中止せよ」などとシュプレヒコールを上げた。