ヘリ着陸帯「まだ完成してない」 市民ら、政府式典を批判


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、日米両政府がヘリパッドの完成を確認した件で、工事に反対する市民らが「まだ完成していないのに式典を開くのは政府のまやかしだ」「でたらめな工事で完成と言っていいのか」と年内に式典を開催しようとする政府の対応を批判している。

 市民らによると、米軍がヘリパッド建設現場に入った16日も資材が搬入され、工事現場に砂利が積まれたままだった。G地区ヘリパッドから国頭村の宇嘉川河口部を結ぶ訓練道やH地区からG地区へ向かう進入路はまだ完成していないという。進入路は米軍車両の通行路として、コンクリート舗装やガードレールの設置が予定されている。

 平和市民連絡会の北上田毅さんは「全ての工事を終えて初めて工事が完成したことになる。日本政府は年内完成と米国に約束しているから宣伝のためにそう言うのだろうが、完成していない中での式典はおかしい。こんなでたらめなやり方はありえない」と批判した。