防衛局、宜野湾市に飛行再開通知  宜野湾市「市民の理解難しい」


この記事を書いた人 金城 美智子
沖縄防衛局の池田眞人企画部次長

 【宜野湾】オスプレイ墜落に関し、沖縄防衛局の池田眞人企画部長は19日午前9時45分、宜野湾市役所に鈴木宏治市基地政策部長と伊佐英人市渉外課長を訪ね、墜落後に止めていた垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行を同日午後から全面的に再開させると伝えた。伊佐氏は「市民の理解を得るのは難しいと考えている」と答えた。

 市議会定例会への出席のため途中退席した鈴木氏は市としての対応を問われ「説明を受けているところだ。市長にもまだ話していない」と話した。面談後、池田氏は「情報提供した」と述べるにとどめた。

■佐喜真市長、飛行再開伝達に「遺憾」

 【宜野湾】沖縄防衛局が墜落事故以降停止していた米軍普天間飛行場所属のオスプレイの飛行を19日午後再開すると宜野湾市に伝えたことを受け、佐喜真淳市長は取材に「市民の不安はまだ取り除かれていないことを考えると遺憾だ」と述べた。

 「今回の事案は県民にも搭乗員にも人命に関わる被害はなかった。ただし2004年の沖縄国際大学米軍ヘリ墜落の時には市民に与えた衝撃や被害が甚大だった」と説明し、普天間飛行場の早期返還を求めた。
【琉球新報電子版】

米軍普天間飛行場で駐機する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ(12月15日撮影、沖縄県宜野湾市)