キングス4連敗 Bリーグ第25戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=10勝14敗)は18日、大阪府の池田市五月山体育館で大阪エヴェッサ(同3位=14勝10敗)と第2戦(今季第25戦)を行い、81―91で敗れて4連敗となった。

 第1クオーター(Q)のキングスはレイショーン・テリーがリングを攻めて点を重ね、岸本隆一が外からリングを射抜いて優位に立った。第2Qは喜多川修平の3点弾などで11点差に広げたが、ミスやファウルで失速して42―44とリードされて前半を終えた。第3Qは接戦となったが、勝負どころでミスが出るキングスはその後、徐々に苦しくなり、10点差で敗れた。

 キングスは24、25の両日、沖縄市体育館に秋田ノーザンハピネッツを迎えてホーム2連戦を行う。
(観客2941人)

大阪 15勝10敗
91―81(20―25,24―17,16―21,31―18)
キングス 10勝15敗

◆私のミスが敗因

 伊佐勉HC(キングス)の話 流れが来たところで選手はしっかり戦ってくれたが、私のメンバーチェンジのミスで流れを切ってしまった。それが敗因だった。連敗が続いているが、次は今年最後のホームゲームなので、そこに向けてしっかり反省し臨みたい。

◆勝負どころのミス響く

 第2Qでキングスが奪ったリードは最大11点。山内盛久や喜多川修平の3点弾で流れをつかみかけたが、そこからミスを繰り返し大阪に追い付かれた。この日は17個のターンオーバーを犯すなど、伊佐勉HCがミスを敗因に挙げた第1戦の反省は生かせなかった。bjリーグ時代にしのぎを削ったライバルの大阪に今季は4連敗。「勝負弱さ」は深刻な状況だ。

 勝負どころで乗り切れないキングスの「悪癖」がこの日も出た。田代直希の得点などで流れを引き寄せた第3Qはリング下の簡単なシュートを落とし、岸本隆一がフリースローを沈め食らいついた第4Qの終盤はターンオーバーで好機を逸した。勝てる材料は多くあっただけに、田代は「悪い流れを打破できなかった」と肩を落とした。

 唯一の収穫はルーキーの渡辺竜之佑がチーム最多の8リバウンドを拾ったことだ。どんなボールにも果敢に飛び込む度胸が光り、「伊佐HCにリバウンドを取ってこいと言われて、それに応えられた」と胸を張る。

 この日のシュート成功率は37・3%と第1戦よりも悪化した。ミスが出てシュートも決まらないなど、今のキングスは混迷を極めている。現状を変えるためにチームとして何をするべきなのか。その答えを示せない限り、ファンを失望させる試合は繰り返される。