正月用のキク出荷始まる 沖縄産「太陽の花」、高温影響で4%減


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沖縄県花卉園芸農業協同組合の宮城重志組合長(左)とANACargoの高濱剛司沖縄統括室長=20日、那覇空港

 年末年始の花卉(かき)の出荷が最盛期を迎え、「太陽の花」ブランドで知られる沖縄県花卉園芸農業協同組合(宮城重志組合長)は20日、ANAカーゴの臨時便で那覇空港から東京への出荷を始めた。

 初日は大ギクや小ギク、スプレーギクなど計4千ケースを出荷した。25日までに計4機の臨時便を運航する。

 県花卉農協によると、今期の出荷は14日から本格化している。10月までの高温や集中豪雨の影響から、キク類の出荷は前年比4%減の17万8千ケースを見込む。

 一方、為替相場が円安基調になっていることを受け輸入品から県産品に需要が戻り、引き合いが強くなっているという。

 他の花を含めた12月の出荷金額では前年並みの16億円を見込んでいる。宮城組合長は「色バランスに配慮し、消費者ニーズにあった商品を供給していきたい」と語った。