厳かに「お水取り」 新年用の若水、首里城へ


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首里に献上するための水を取る神女役(右)とお側付役=18日、国頭村辺戸(首里まちづくり研究会提供)

 【国頭】新年に向けて首里城に献上する若水を国頭村の辺戸大川(ウッカー)でくむ琉球王朝伝統行事を再現した「首里城お水取り行事」(首里王府お水取り行事実行委員会主催)が18日午後、国頭村辺戸で行われた。神女やお側(そば)付役の女性を中心にした行列が集落内を歩き、健康長寿などを祈って手を合わせた。その後、首里へ向けた出発式が行われた。

 神アサギで行事の無事を祈願した後、辺戸大川で水を取り、健康長寿を祈った。シチャラ嶽では万国の平和、五穀豊穣(ほうじょう)、航海安全を、祝女殿内では先祖への感謝と首里まで水を届けられることをそれぞれ祈願し、水を供えた。地域の人々など約100人がその様子を見守った。