【アメリカ】異文化知り視野広げ 仲村さん、夢は米で旅行業就職


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北米沖縄県人会の基金バザーの手伝いをする仲村ふきさん(左)と友人の玉置麻侑さん=9月、米カリフォルニア州の県人会パーキング場

 外国留学している子どもを持つ親は、留学先での子らの安否が気掛かりでならないのだという。沖縄からの女子留学生の最近の留学状況を知る機会に恵まれたので紹介したい。

 那覇市出身の仲村ふきさん(20)=浦添高校卒=は、カリフォルニア州グレンデール市立カレッジ1年生でビジネスを専攻している。中学生の頃、周りの影響で洋楽と韓国ポップを聴くようになり、海外の生活、文化や言葉に興味を持ち始めた。当時は英語も韓国語も分からなかったので、日本語字幕を見ながら歌詞を理解したり、友達とダンスの真似をしたりするのが好きな程度だったという。

 高校3年生になり、いざ進路を考える時期にどこの大学に行きたいか具体的に決まっていなかった。将来どんな人になりたいかを考えた時に「英語の話せる大人になりたい」と思い、米国留学を思い付いた。

 「アメリカにはいろんな人がいて面白い」。留学後、想像より外国からの移民や留学生が多いことに驚いたという仲村さん。クラスの中だけでも4カ国以上の生徒がいて、そこから外国人の友人ができるのが「とても面白い」という。日本の文化を教えたり、友人の母国の文化を教えてもらったりして視野を広げている。

 カレッジ卒業後は米国の民間企業で1年間インターンをする予定だ。日本で働いた経験はないが「アメリカで外国人と一緒に働くということに興味があるので挑戦してみたい」と目を輝かせる。「将来の夢はアメリカで仕事をしながら生活していくこと。観光客を案内したり、旅のお手伝いができたりする仕事に就けたらうれしい」と笑顔を見せた。(当銘貞夫通信員)