防衛局、汚濁防止膜砂浜に 辺野古でカヌー12艇、船3隻が抗議


この記事を書いた人 金城 美智子
資材搬入を警戒し、座り込む約100人の抗議市民ら=28日午前10時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は28日午前も前日に引き続き、米軍キャンプ・シュワブの海岸で汚濁防止膜(オイルフェンス)や浮具(フロート)を砂浜に並べる作業を行っている。28日午前11時現在、海上での作業は確認されていない。

 午前9時20分すぎにオイルフェンスを積んだトラックが到着すると、クレーン車がオイルフェンスをつり上げ、砂浜に並べる作業を行った。クレーンにつり下げられたオイルフェンスが強風で揺れる様子も確認できた。

 建設に抗議する市民らはカヌー12艇と抗議船3隻で作業が進む海岸近くに移動し、監視、抗議行動をしている。海上保安庁はゴムボートや警備艇で市民らのカヌーや抗議船に近づいて取り囲み、「臨時制限区域で立ち入り禁止になっています」「速やかに退去してください」などと呼び掛ける場面もあった。

 一方、米軍キャンプ・シュワブの前では28日午前7時すぎから約100人の抗議市民が駆け付け、資材搬入に使用しているゲートをふさぐように座り込みによる抗議行動をした。午前11時現在、トラックなどによる資材搬入は確認されていない。沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は「資材搬入の動きは見られないが、しっかりと監視し抗議を展開していこう」と呼び掛けた。天気が悪くなったため、午前11時からはゲート向かいのテントに移動し、引き続き抗議している。
【琉球新報電子版】