大みそかも営業してます 那覇・農連市場 「工事で閉鎖」勘違い客も


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相対売りで買い物をする客ら=27日、那覇市樋川の農連市場

 農連市場、やっています―。正月を控えた那覇市樋川の農連市場は、今も変わらず早朝から野菜をおろす農家と販売する店子(たなこ)で活気づく。一方、防災街区整備の工事で市場自体が閉鎖したと勘違いされ、客足が遠のいたとの声も。農連中央市場事業協同組合の備瀬守理事長は「農連市場は元気に営業している。ぜひ買い物に来てほしい」と呼び掛けた。

 農連市場は1953年に開設。「県民の台所」として長年親しまれているが、施設の老朽化や防災上の問題から周辺は防災街区整備事業として2015年に再整備が始まった。北側地区は15年12月に解体に着手。南側地区などに16年内に仮移転し、新しい施設の建築に向けて工事が進んでいる。直接交渉をして売る相対売りがある南側地区の店舗は17年9月に新しい施設に移転する予定で、それまでは現在の場所で営業を続ける。

 しめ縄などの正月飾りの販売も始まり、年末の活気に満ちていた一方、昨年インターネット上で農連市場が閉鎖したとの誤報が広まったことや北側地区の建て替え工事で「市場自体が閉鎖した」と誤解する人がおり、例年より客が少ないという。野菜や惣菜など、店舗によって販売時間は異なるが、ほぼ24時間開いている。農連市場の年末の営業は31日午前まで。1月1~3日は休業。(田吹遥子)