中古ビルおしゃれに「再生」 那覇・沖映通りに「HACHINO’S」


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那覇市の沖映通りにあるファーストストリートデザインがリノベーションした飲食テナントビル「ハチノス」

 中古ビルのリノベーション(大規模な改修工事)などを手掛けるファーストストリートデザイン(那覇市、小池邦彦社長)はこのほど、那覇市の沖映通りに建つ築35年の中古雑居ビルを改修した。外装に全て杉の木を使用するなど、県内デザイナーの協力も得ながら、スタイリッシュで温かみのあるたたずまいへと建物を再生。小池社長は「このビルを拠点に沖映通りがかつてのにぎわいを取り戻してほしい」と語った。

 ビルの名称は「HACHINO’S」(ハチノス、6階建て)。かつて、メンズやぎが店舗を構えていた。改修を経て飲食テナントビルとして運営し、現在、入居企業を複数募集している。最上階のフロア内装は、グラフィックデザイナーの又吉さやかさんがデザインした。ほかのフロアは、入居する企業が店舗のイメージなどに合わせて改装する。

 ファーストストリートデザインはハチノスを皮切りに、県内のデザイナーと協力して中古ビルを改修する「沖縄クリエイターズコラボ企画」を展開する考えで、遊休不動産の有効活用と県内クリエイターが活躍する機会の創出を推進する。

 小池社長は「沖縄は中古の雑居ビルが多く、今後さらに遊休不動産のリノベーションを進めていきたい」と話した。

 ハチノスに関する問い合わせは(電話)098(869)1050。