県産野菜で「七草がゆ」 八重農高生、レシピ提案


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「沖縄七草がゆ」を調理する八重山農林高校ライフスキル科3年の生徒たち=石垣市の八重山農林高校

 【石垣】八重山農林高校ライフスキル科3年生の生徒たちは、1月7日に食べる習慣がある「七草がゆ」に県産野菜を使ったレシピを提案した。新年に向けて21日、生徒26人が校内で実際に「沖縄七草がゆ」を調理し味わった。多くの人に試してもらおうと、年明けから校門前の無人販売所で七草がゆ用の県産野菜を販売する。

県産野菜を使って作った「沖縄七草がゆ」

 材料はダイコン(デークニ)、ダイコンの葉(デークニバー)、カンダバー、ニガナ、長命草、ニラ、ピパーツの葉。宮平美也子教諭が企画し、校内の畑で栽培した野菜を調達した。

 1月1~7日までの期間が「正月」で、国内では7日に古くから七草がゆを食べる習慣がある。

 宮平教諭は「正月疲れが出始めた胃腸の回復に適した食べ物」とした上で、「食材は日本で取れるハーブで、県内でも本土物が使われるが、県内や島内にはそれに代わる栄養価の高いハーブが豊富。せっかくある食材を使わないのはもったいない」と今回のレシピ提案を考えた。レシピは同校のホームページで公開する予定だ。

 今回作った「沖縄七草がゆ」は香り高いピパーツの葉や長命草など八重山独特の材料を加えたことが特徴。調理した加屋本真士さん(18)は「初めて作った。想像通りおいしく仕上がった。ピパーツの葉は、こういうふうな使い方があるのだと思った。母に紹介したい。みんなも自宅で試してほしい」と話した。