山内、VリーグNEC入団へ パワー武器 飛躍誓う


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 糸満市出身で東海大4年の山内美咲(21)=西原高出=が、バレーボールVプレミアリーグのNECレッドロケッツへ入団する。年代別の日本代表として多くの国際大会を経験した実力者で、新たなステージに向けて「すごく楽しみ」と胸を高鳴らせる。2020年の東京五輪出場も視野に入れ、さらなる飛躍を目指す。

NECレッドロケッツの2017年度内定選手になった山内美咲

◆応援力に東京五輪も視野

 小学生のころからバレーボールが好きで、中学1年から本格的に競技を始めた。点取り屋としてレフトやライトなどさまざまなポジションを経験した。自らを「先陣を切って道を切り開くタイプ」と表現する。身長172センチながら最高到達点は305センチと抜群の身体能力を誇る。強烈なスパイクが武器で、「パワーは絶対に負けない」と自信をのぞかせる。

 東海大や全日本メンバーでは主将も任された。「みんなの先頭に立ってプレーして、背中で見せるのが自分のキャプテンシーだと考えている」。高さのある海外勢にも全力で立ち向かうなど、国際大会でも持ち味を発揮してチームを引っ張ってきた。コートでは笑顔を絶やすことはなく、「コミュニケーションを取ることを大事にしていて、いい雰囲気をつくれるように心掛けている」と話す。

 入団予定のNECは現在、リーグ3位の強豪で、25日に終了した天皇杯・皇后杯全日本選手権では4強入りした。山内は「一人一人がチームのためにプレーしている素晴らしいチームだ」と感じている。1月の第2週から合流予定で、「自分の選んだ道なので頑張りたい」と拳を握る。

 2020年の東京五輪も「意識している」と言い、「アタックの力を磨き上げる」と目標を掲げた。「どんなに苦しいときでも応援してくれる人の顔を思い出したら踏ん張れる」と強調。故郷の声援も力に変えながら、最高峰の舞台へと歩み出す。
(平安太一)