「あらゆる手法で」 翁長知事、年頭あいさつで新基地阻止誓う


この記事を書いた人 松永 勝利
県庁職員への年頭あいさつで、辺野古新基地建設阻止へ「あらゆる手法を用いて取り組む」と決意を語る翁長雄志知事=4日午前9時半すぎ、県庁

 翁長雄志知事は4日午前9時半、沖縄県庁での職員向けの年頭あいさつで、4日にも政府が埋め立て工事を本格的に再開する米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「建白書の精神に基づき、辺野古に新基地を造らせないことを県政の柱とし、県の有するあらゆる手法を用いて取り組むとともに、普天間基地の閉鎖撤去、オスプレイの配備撤回という公約実現に向けて取り組んでいく」と述べ、改めて新基地建設阻止への強い決意を示した。

 冒頭で昨年を振り返り、米軍属女性暴行事件や米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイなどの米軍機墜落、辺野古埋め立て承認取り消しを巡る訴訟での敗訴、米軍北部訓練場でのヘリパッド新設とオスプレイの訓練継続を挙げ「米軍基地があることから派生するさまざまな事件・事故が県民の安全・安心な生活を脅かす状況が今なお続いている。沖縄の過重な基地負担の軽減にはほど遠い状況にある」と指摘した。

 基地問題のほか、好調な観光産業や情報関連産業など経済面での好況の一方で、非正規雇用の問題や増大するクルーズ船への対応、大型MICE施設整備、空港・港湾の物流強化などの課題に取り組む姿勢も強調した。【琉球新報電子版】

英文へ→In year opening address, Okinawa Governor Onaga vows to prevent new US base construction