フロートを浜に並べる 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
トラックが運んだフロートを浜に並べるクレーン。海面には抗議行動を展開するカヌー隊と警戒する海上保安庁のボートの姿がみられた=4日午前11時30分ごろ、名護市の米軍キャンプ・シュワブの海岸

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は4日午前、年末年始のため昨年12月28日から休止していた作業を再開させた。昨年末に引き続き、シュワブ内に保管していた浮具(フロート)をトラックで海岸まで運び、浜に並べる作業をした。4日正午現在、フロートや汚濁防止膜(オイルフェンス)の海への設置や別の浜に置かれている浮桟橋の設置などの作業は実施されていない。
 午前10時ごろ、フロートやオイルフェンスが並べられている浜にクレーンが到着した。午前11時ごろにはトラックがフロートを浜に運び、さらにクレーンが並べる作業を始めた。トラックは午前中、少なくとも5回にわたってフロートを浜に運び込んだ。
 新基地建設に反対する市民らは抗議船4隻、カヌー10艇で浜に近づき「作業をやめろ」「基地を造るな」などとシュプレヒコールを上げた。
 米軍キャンプ・シュワブゲート前では建設に反対する市民ら数人が監視活動をしている。資材の搬入などは見られず、大人数による抗議行動は行われていない。【琉球新報電子版】