オイルフェンスを再設置 海上作業再開の辺野古、7カ月ぶり


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
オイルフェンス前でカヌーから作業に抗議する市民らと、警備に当たる海上保安官ら=4日午後3時30分ごろ、名護市辺野古の沿岸部

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は4日午後、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部に約200メートルの汚濁防止網(オイルフェンス)を設置した。

 オイルフェンスや浮具(フロート)などは2016年6月、一部を残してほぼ撤去されており、再び設置されるのは約7カ月ぶり。5日朝には浮桟橋の設置が行われ、フロートを海上へ設置する作業が行われるとみられる。

 年明け早々にオイルフェンスが再設置されたことで、建設に抗議する市民らは「県民の反対の民意を無視して工事を早く進めていく意志の表れだ」と警戒。市民らは5日から多くの県民に呼び掛け、海上やシュワブのゲート前での抗議行動を展開していく方針だ。

 4日は市民らは抗議船4隻とカヌー10艇で抗議をしていた。カヌーで抗議していた市民ら10人中8人が海上保安庁に拘束され、残った2艇と作業船も付近の海域から排除された。
【琉球新報電子版】