コザ小を笑顔に 児童会役員の座喜味、中尾君「お笑い会社」結成し奮闘


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「お笑い会社」の活動で「学校を笑顔でいっぱいにしたい」という(右から)座喜味昭人君と中尾遙都君=12月22日、沖縄市立コザ小学校

 【沖縄】沖縄市立コザ小6年の児童会役員、座喜味昭人(はると)君と中尾遙都(はると)君が「お笑い会社」を校内で結成し、学校を笑顔でいっぱいにしようと取り組んでいる。児童会役員選挙に立候補の際「笑顔の絶えない学校作り」を公約に掲げ、見事当選。週に1度の「ネタ見せ」を前に、日々アイデアを巡らせている。

 同校の高学年クラスでは係活動を「会社」と称し、「企画新聞会社」や「ハッピー会社」など児童たちが興味のあることを積極的に行っている。お笑い会社の発足は昨年夏。座喜味君は「俺たちを伝説に残したいから」とし、コンビ名を「レジェンド」とマネジャーに命名してもらったという。

 中尾君が取材中、記者に「ため口」を使っていたことに、座喜味君から「敬語を使いなさい。外国人じゃないでしょ」と軽快なツッコミが入る。役回りは、結成当初から「自然と決まっていた」と座喜味君は語る。

 “社長”に就任した中尾君は「本当は俺がネタを考えたいけど、社長は後輩育成のために、台本とネタを(昭人に)作らせている」と社長の風格を漂わせる。突然のネタ披露の依頼に少し恥じらいながらも、すぐに「まじで。えー、いいよ」とうれしそうに舞台袖に向かった。

 2人の担任の大浜裕和教諭は「2人が発言しようとすると、児童たちは『何か面白いこと言って、笑わせてくれるんじゃないか』と自然と注目を集める」とクラスの雰囲気を説明する。ネタ披露の告知をすると、他の学年からも観覧者が足を運ぶほどだという。

 今後の目標に座喜味君は「『ハッピー会社』の女子を笑わせたい」と照れくさそうだ。中尾君は「真顔で見られるよりも、大声で笑われる方がうれしい」とネタ帳を手に、満面の笑みを浮かべた。(上江洲真梨子)