オスプレイの夜間給油「リスク高い」 昼でも熟練必要


この記事を書いた人 志良堂 仁

 【宜野湾】インターネットの動画サイト・ユーチューブに、空軍仕様の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイとMC130特殊作戦機の日中と夜間の空中給油訓練の動画が投稿されている。夜間訓練でオスプレイの給油管(プローブ)とMC130の給油ホースが接続できず、オスプレイの機体が上下動する様子が映っている。識者は「夜間訓練はリスクが高い」「日中に比べ、難しい」などと指摘する。

 動画は米軍関係者が撮影したものとみられる。夜間訓練の映像では地上の明かりが映っていることから、陸地に近い場所で訓練していると思われる。地上の明かりのほかにはオスプレイのプロペラの軌道を表す緑の光のみが映っている。

 給油管とホースがかみ合わず、オスプレイが上下に揺れ動く様子が映った後、映像が切り替わり、次に接続を終えて給油する場面となる。

 軍事評論家の田岡俊次さんは「(給油管を)ホースに挿入するには熟練が必要だ。オスプレイの空中給油は危険性が高く、夜間だとさらに難しい」と指摘する。

 航空評論家の青木謙知氏は「空中給油に限らず、夜間訓練はリスクが高い。赤外線を感知する暗視ゴーグルを使えば視界を日中に近づけることもできる」と説明し「だがさまざまな事態に備える必要があり、暗視ゴーグルを使わない夜間訓練もある」と語った。