小禄中校区「私たちの成人式を」 あす初の単独開催


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁

 「自分たちの成人式だから自分たちで」-。8日に那覇市立小禄中学校体育館で開かれる同中校区の成人式は、これまでは他校区と合同だったが、今年初めて小禄中学校区単独で開催する。「地域に認めてもらい、自分たちで式を成功させたい」との思いから、成人を迎える若者が主体的に地域との絆をつくり、準備してきた。12月30日、近隣住宅や企業に、式開催のお知らせを配布した実行委員会の金城有紀さん(20)=沖国大2年=は「地域の人に歓迎してもらえるような式にしたい」と、笑顔で語った。

初の成人式単独開催を待ちわびる(左から)上原涼さん、奥原翔乃介さん、青少年健全育成協議会の林健太郎会長、仲田亜美さん、中村香穂さん、金城有紀さん=那覇市立小禄中学校

 これまで、小禄・鏡原・金城中3校区が合同で成人式を開いてきたが、2年前に金城中が独立。今回、新成人らが積極的に運営に関わり、小禄中も単独での開催を目指すことになった。それに伴い、鏡原中も単独開催となり、那覇市内は全て中学校単位での成人式となる。

 小禄中学校区の青少年健全育成協議会(林健太郎会長)に支えられながら、地域に受け入れられる式を目指してきた若者ら。昨年7月に準備委員会を立ち上げ夏から毎月2回、地域の防犯パトロールに参加するなど、時間をかけて地域との信頼関係を構築し、11月に実行委員会も立ち上げた。

 実行委員らが配布した170枚のお知らせを、近隣住民らは「ご丁寧にありがとう。頑張ってね」などと声を掛けながら受け取っていた。

 林会長は「自主的に動いてくれて、本当に頼もしい」とうれしそうに語る。

 8日、式本番を迎える。金城さんは「数年後に『最高の成人式だったね』と言ってもらえるような式にしたい」と胸を躍らせている。(半嶺わかな)