下地4年ぶり優勝 海洋博トリム10キロ


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 【本部】第38回海洋博公園全国トリムマラソン(主催・国営沖縄記念公園事務所、同実行委員会、共催・本部町、琉球新報社、沖縄美ら島財団)が15日、本部町の海洋博公園を発着点に開催された。

 最も長い10キロの備瀬福木並木コースは、男子は26歳の下地由祐(浦添市)が35分49秒で4年ぶり4回目の優勝を飾り、女子は57歳の喜舎場梨枝(中城村)が48分32秒で初優勝した。

好機をうかがい残り1キロで加速/下地、前年覇者を逆転

 男子10キロコース、残り1キロ。トップを走る昨年の覇者・宇茂佐隼人(35)=本部町=とは、まだ差があったが、下地由祐(26)は勝利を確信し、その背中を追った。「スピードは得意。ここで追い抜いて逃げ切れる」。ペースを上げて宇茂佐を抜き去り、ゴールを目指した。35分49秒。宇茂佐を8秒差で振り切り、両手でガッツポーズしテープを切った。「年明け最初のレース。気持ちよく走れた」と下地に笑顔がこぼれた。

 序盤から宇茂佐と共に4、5人のグループで抜け出した。ラスト3キロから3人に。ベテランの宇茂佐を気にしながら好機をうかがった。「こっちがきついときには相手もきつい。自分のペースを心掛けた」

 海洋博トリムは5回目の出場で10キロ優勝は3回目。ハーフマラソンまでは出場歴があるが、フルマラソンは始めたばかりだ。「NAHAマラソンの優勝」という年末の目標に向けて「いいスタートが切れた」と満足そうだった。