【石垣】石垣島で初めてとなるアレルギー対応の旅行ツアーが14~16日、行われた。ツアーに向けて受け入れ先となるホテルや観光業者は事前にアレルギーに関する勉強会やメニュー考案に取り組み、ツアー中にアレルギー対応の食事を提供した。ツアーに参加した家族はアレルギー食材に心配することなく八重山観光を満喫した。
ツアーには千葉県や東京都から、アレルギーの子を持つ6家族18人が参加した。食事提供ではホテル日航八重山や石垣リゾート、石垣島観光などが協力した。
ツアーは旅行会社QOLトラベル(東京)が沖縄ツーリストと提携し、開発した。
これまでに久米島や沖縄本島でも実践してきた。今回、需要の高まりに合わせ商品の多様化を図ろうと、昨年から準備を進めてきた。
ツアーは石垣島の景勝地のほか竹富島の水牛観光などを巡る内容で、参加者は楽しんだ様子だった。
東京からアレルギー持ちの息子らと参加した上村幸子さん(40)は「旅行となると食事の手配でいっぱいになりストレスになる。それを気にせず、安全なのでとてもいい。沖縄も初めてでリラックスできた。子どもも食事を気にしなくていいので楽しそう」と話し、同様の受け入れ対応が増えることに期待を込めた。
アレルギー対応メニューを準備したホテル日航八重山の小西伊知郎洋食調理マネジャーは「アレルギーは増えている。今後はアレルギーにどう対応するかの視点を持って営業も考えていく必要があるだろう」と話した。