「オスプレイ危険」 紙芝居制作 元空自 奥西眞澄さん(77)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
紙芝居「オスプレイを斬る」を披露する奥西眞澄さん=22日、那覇市の東アジア共同体研究所琉球・沖縄センター

 元航空自衛隊パイロットの奥西眞澄さん(77)=南風原町=が、パイロットの視点でオスプレイの危険性を伝える紙芝居「オスプレイを斬る」を制作した。

 那覇市の東アジア共同体研究所琉球・沖縄センターで22日、完成会見を開き、ヘリから固定翼に変わる間の転換モードについて「ヘリとも固定翼とも説明がつかない。その時にエンジンにトラブルがあれば危ない」と訴えた。
 奥西さんは戦闘機F104Jのテストパイロットなどとして、航空自衛隊に16年間勤めた。
 その後、民間航空会社で機長を務めるなど41年のパイロット歴がある。オスプレイやヘリの操縦はしていない。
 昨年10月に模合でオスプレイの危険性について聞かれ、絵に描いて説明したところ好評だったため紙芝居にした。
 紙芝居では、プロペラの形状や角度で揚力を生み出していることを説明。オスプレイは1回転ごとにプロペラの角度を変えており、転換モードで全体が斜めになっている時は「プロペラの角度がどうなっているか、誰も説明できない」と強調した。
 紙芝居は、29日に開かれる東アジア共同体研究所の定例勉強会で披露される。

英文へ→Former ASDF pilot makes visual presentation concerning dangers of Osprey for EACI