キングス、富山に大敗 Bリーグ第32戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区4位=14勝17敗)は22日、富山市総合体育館で富山グラウジーズ(中地区6位=6勝25敗)と第2戦(今季第32戦)を行い、70―92で大敗した。

 第1クオーター(Q)はレイショーン・テリーの3点弾で先行したキングスだったが、そこから攻撃が停滞した。ファウルやミスで自らリズムを狂わせると、守備ではインサイドを簡単に切り崩されて失点した。第2Qに入っても悪い流れを断ち切れず、32―50と大きくリードされて前半を終えた。

 第3Qも勢いを取り戻すことができず、最後までテンポ良く点を重ねる富山をとらえられなかった。

 キングスは28、29の両日、沖縄市体育館に新潟アルビレックスBBを迎えてホーム2連戦を行う。
(観客2103人)

富山(7勝25敗)
92―70(33―15,17―17,18―15,24―23)
キングス(14勝18敗)

◆チャレンジ精神を

 伊佐勉HC(キングス)の話 試合の入りで昨日、勝った富山の気迫がキングスの気迫より数倍も勝っていた。その時点で勝負が決まってしまった。負けている自分たちはもっとチャレンジ精神を持たないといけない。もっと危機感を持って練習から取り組む必要がある。

◆第1Qの出遅れ響く

 第1Qの出遅れが大きく響いた。外からのシュートに偏りすぎるキングスに対し、富山はインサイドを切り崩して着実に加点した。ミスの多さも改善できず第1Qで奪ったのはわずか15点。対する富山は33点を挙げて、これが試合結果に直結した。アンソニー・マクヘンリーは「内容もひどい負け方をした」と認める。

 1点差で苦杯をなめた第1戦から明らかに後退していた。ボールと人を動かすキングスらしいプレーは影を潜め、第1Qで大量失点した後は個人技で苦境を打開しようとする場面が目立った。好機でシュートを打たないなど消極的なプレーも続き、リバウンドに飛び込む力強さもなかった。

 第4Qは岸本隆一やラモント・ハミルトンの連続得点で詰め寄った。しかし、審判への過剰な抗議で二つもテクニカルファウルを取られ、自ら雰囲気を悪くして22点差で屈した。

 第1戦は終盤で粘れず競り負け、第2戦は持ち味を出せず大敗した。試合ごとに強くなる今季のテーマは、表現できないままだ。岸本は「ファンの方々をがっかりさせた」と感じている。

 次戦は新潟、その次は川崎と格上との戦いが控えている。キングスに期待を寄せる多くのファンをこれ以上、失望させないためにも、チームの本気の変化が求められる。