東京MX、沖縄ヘイト放送 内容訂正求め市民60人抗議


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 【東京】東京ローカルテレビ局の東京MXが2日に放送した番組「ニュース女子」で米軍北部訓練場のヘリパッド建設に反対する市民をテロリストに例えるなどとした内容を放送した問題で19日、同局前に市民ら約60人が集まり、抗議の声を上げた。抗議では同局の番組で内容を訂正するよう求める申し入れ書が読み上げられ、同局の担当者が受け取った。

 申し入れ書は番組内容について「うそを振りまくことで、沖縄の基地建設に反対する人たちの名誉や信用を傷つけ偏見をあおり、あざ笑った。番組がヘイトスピーチそのものだった」と指摘し、放送内容の訂正と謝罪、基地建設に反対する人たちへの謝罪を放送で行うことを求めている。

 申し入れに対して東京MXの担当者は「広報を通して回答したい」などと述べた。

 抗議行動で呼び掛け人となった川名真理さんは「(抗議が)必ずMXの良心のある方々に届き、そして沖縄の方々の代弁者となることを祈っている」と述べた。

 抗議に参加した田村誠さんは、ヘイトスピーチ(憎悪表現)やレイシズム(差別主義)に反対する団体「のりこえねっと」の高江特派員として、東村高江のヘリ基地建設現場を数回訪れた。MXの番組内容を厳しく批判し「反対行動に参加した人に日当が5万円支払われるという話など、どこから出てくるのか。こうしたデマが東京の電波で流されることは許されないことだ」と語った。