3人制バスケ普及へ 沖縄県推進委が発足 来月11、12日 第1回大会


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 3人制で競技するバスケットボールの「3×3(スリーバイスリー)」の普及と選手の育成などを目的に、県バスケットボール協会は昨年12月、推進委員会(屋嘉謙呉委員長)を発足した。バスケットボールの国際連盟(FIBA)や日本協会が五輪種目を目指して、周知拡大や競技力向上などに取り組んでおり、その動きに連動した。2月11、12の両日に那覇市民体育館で、日本選手権大会予選を兼ねた第1回の県選手権(県バスケットボール協会主催)を開催する。

3人制バスケ「3×3」の競技普及や選手育成などへの意気込みを示す推進委員会の屋嘉謙呉委員長(前列右)ら役員=24日、那覇市の琉球新報社

 24日、屋嘉委員長ら3×3推進委員会の役員らが琉球新報社を訪れ、委員会の趣旨や今後の目標を説明し、大会をPRした。

 3×3は通常のコートの半分ほどの広さで試合を行う。勝利に応じて選手個々にポイントが加算されていくのが最大の特徴。そのため、一つのチームとしてのエントリーも可能だが、所属が違う選手同士が大会ごとにチームを編成し試合に臨むこともできる。

 屋嘉委員長は「バスケットボールは本来チームスポーツで、戦略や方針などもしっかり固まっている。しかし3×3はそれに加え、個人のスキルが重要で、最大の魅力になる。全く新しいカテゴリーのバスケといえる」と強調。「県内には個人技がたけている選手も多い。日本選手権や世界選手権などで活躍できる選手も育成したい」と期待し、委員会としての支援体制の強化を抱負に挙げた。

 3×3の魅力や同委員会の役割などとして、屋嘉力知郎競技担当は「一度競技の一線を退いた選手でも、再挑戦できる受け皿にも成り得る」とし、田畑信光広報・企画担当も「バスケ人気が高い沖縄から、世界舞台で活躍できる人材を育てたい。子どもらにチャンスの場となってほしい」と話した。山城力審判担当は「コート場で選手の一番身近にいる存在として、選手と共にゲームを盛り上げていきたい」と述べ、委員会として審判の育成にも取り組むことを説明した。

 現在、沖縄市出身の宮平弥(美東中-美来工科高出、CROSSOVER)が3×3の県の強化指定選手となっている。

 委員会発足を記念し、28日午後1時から、イオンモール沖縄ライカムでジャパンツアーを行う。観戦無料。

 3×3県選手権大会兼第3回日本選手権大会県予選大会 2月11、12日、那覇市民体育館サブアリーナ。18歳以上の男女オープン、18歳以下(中学生不可)の男女U18の4種目。各優勝チームは3月3日に東京で開催される日本選手権に出場できる。

 申し込みは31日まで。代表者会議は2月3日。大会詳細は県バスケットボール協会ホームページhttp://okinawabba.jp/

 ◇3×3 コートの広さは縦11メートル、横15メートル。通常の5対5のバスケは縦28メートル、横15メートル。試合時間は10分の1ピリオド。ただし、どちらかのチームが21点以上得点した場合はその時点で試合は終了する。得点はツーポイントラインの内側は1点、ツーポイントラインの外側は2点、フリースローは1点。チーム構成は4人以内。