糸満、市場にぎわう きょう旧正月


この記事を書いた人 新里 哲
旧正月を前に食材を買い求める買い物客 =27日午後、糸満市の糸満公設市場

 【糸満】28日は旧暦の1月1日。トゥシヌユール(大みそか)の27日、「海人(うみんちゅ)のまち」として知られる糸満市糸満の中央公設市場には朝から旧正月用の食材や門松、切り花などを買い求める客らが訪れた。

 創業70年のいなみね精肉店の3代目・大城武志さん(61)は「昨日からとても忙しく午前5時から開けている。市場が日頃からもっと活気づいてほしい」と新年に期待を込めた。久手堅永子さん(85)=糸満市=は「お供え用にグーヤーヌージ(腕赤肉)を買った。おつゆにします」と話した。

 市中央市場商店会は大みそかのイベントを開催。糸満産のかまぼこ、ネギ、そばで作った「年越し糸満そば」を100円で販売した。また、こひつじ保育所の4、5歳児18人はかわいらしいダンスを披露した。同商店会の上原新吾会長は「糸満の旧暦文化を次の世代につないでいきたい」と語った。