ヘリパッド建設反対市民への日当否定 高江特派員、体験語る 東京MX「ニュース女子」問題


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(左から)外山麻貴さん、浅井真由美さん

 【東京】のりこえねっと関係者と沖縄の有志による共同会見では、米軍北部訓練場のヘリパッド建設に反対する市民に「日当」が支払われているかのような番組内容を否定する指摘が相次いだ。のりこえねっとが5万円旅費を援助して派遣した「高江特派員」の費用については、全国から寄せられたカンパで賄ったことが報告された。カンパの際には「現地に行けないので少しだけですが送らせてください」などの言葉が寄せられたという。

 「高江特派員」は市民が実際に現場に行って何が起きているのかについて会員制交流サイト(SNS)を使って報告することになっている。

 「高江特派員」として派遣された外山麻貴さんは昨年7月の市民の強制排除を知り、沖縄に足を運んだ。「人権侵害が当たり前のように起きていることに危機感を抱いた。現行憲法でも沖縄でこんなに蹂躙(じゅうりん)されているのなら、憲法を変えられたら本土でもそうなるのではないか」と語った。実際に行くと「緊張感があったが、人々の温かさを感じた。誰でも歓迎してくれるのが魅力的だったので、その後も高江特派員として行かせてもらった」と話した。

 浅井真由美さんは昨年12月に派遣された。「沖縄の情報を発信する仕事をしていたが、昨年9月に仕事を辞めた後は機動隊の排除などひどい状況を知っていたので座り込みに行った」と動機を語った。