【伊江】伊江村立伊江中学校相撲場で16日、同校教員と相撲部員の相撲対決が行われた。3月に同校を卒業する3年生の大城英寿さんの送別相撲を兼ね、生徒が教員に対決を挑んだ。4人の男性教員が受けて立ち、白熱した取り組みが繰り返され、体を張った真剣勝負を見せた。
対決は同校相撲部出身で外部コーチの玉城慎悟さんの企画で恒例になっている。同部主将の蔵下慎之助さん(2年)が職員室で挑戦状を読み上げて対戦を挑み、団体戦と個人戦で対決。個人戦は部員が教員を指名して対決した。
土俵では教師と生徒の垣根は一切ない。長いにらみ合いが続く。体と体がぶつかり合う激しい音の立ち合いに行司の「ノコッタ ノコッタ ノコッタ」の声が高鳴る相撲場。両者一歩も引かず物言いがついた取り組みもあった。団体戦では生徒たちに軍配が上がった。
相撲部は昨年10月に行われた琉球新報杯第33回小中相撲大会や、1月9日に行われた第22回国頭地区中学校新人相撲大会の両大会で団体の部で優勝。日頃の稽古の成果を見せつけた。
中学校生活最後の取り組みを終えた大城さんは「今まで教えていただいたことを生かして高校でも頑張りたい。(後輩へ)相撲部の伝統を守ってほしい」とあいさつし、同校相撲部出身で同部副顧問の石新一早教諭は大城さんへ「相撲を通してさらに自分を磨き、高い志と目標を持って視野を広げ、日々の稽古に励んでほしい」とはなむけの言葉を送った。
(中川廣江通信員)