【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、昨年末に完成したとされるN1地区のヘリパッドの土台部分から28日、水が漏れ出ていることが確認された。提供施設内で水が漏れ出ていることを確認した土木技術者の男性は「この状態が続けば土砂崩れが起きる可能性もある」と指摘した。
N1地区のヘリパッドの高さは約10メートルで、砂利と土砂でできている。ヘリパッドの上部から約5メートル下の部分で、表面の一部から水が流れ出ていた。
また、全体的に表面が凸凹になっていることから、土台部分がしっかりと固まっていない可能性があるという。
土木技術者の男性は「通常、土台を造る時、砂利や土砂を30センチずつ積み、それをローラーでしっかりと圧迫しながら積んでいく。その工程がおざなりになったのかもしれない」と指摘。「水が通る“道”ができると、そこからどんどん浸食され、地滑りにつながる可能性がある」と指摘した。