“福の神”探し新都心へGO 29店協力、街巡り地図


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「Oh my MAP」をPRする県立美術館支援会メンバーと美術館・博物館の職員ら=那覇市の県立美術館・博物館

 那覇新都心にささやかな御利益を授ける“福の神”がいる―。県立美術館支援会(happ)は、美術館と周辺店舗を巡る地図「Oh my MAP」を作成した。新都心地域29店舗にある福の神の写真を撮ると、県立博物館・美術館に関連する特典がもらえる。同会の大鋸義則理事長は「楽しみながら博物館とまちを巡って」と呼び掛けた。企画は3月31日まで。

 地図は「買い物客や地元客にもっと県立博物館・美術館に来てもらいたい」との思いから同会が企画。あっぷるタウンやサンエー那覇メインプレイスなどの大型商業施設のほか、居酒屋やカフェ、そば店など29店舗が賛同した。地図は博物館の受付やモノレールおもろまち駅、市内の各図書館や公民館などに置く。

 地図に掲載されている店舗で福の神を探し、写真を撮影すると、美術館・博物館の観覧料が20%安くなる優待券がもらえるほか、店舗によってサービスが受けられる。写真を美術館の受付に見せると、福の神のポストカードがもらえる。

 福の神は、全て県立芸術大学の学生の手作り。愛らしいゆるキャラ風のデザインで、名前や御利益などの設定も学生が手掛けた。地図や全体的な設定にもこだわり、新都心地域にいた福の神が各店舗に住み着いている神様を探し出すというストーリー。

 「福の神絵図鑑」と名付けた店舗紹介には「福の神の生息地」として賛同店舗を掲載。カードもトレーディングカード風にデザインするなど、ゲーム感覚で楽しめるように工夫を凝らした。

 博物館・美術館指定管理者の沖縄美ら島財団で、同館の企画を担当する金城美奈子さんは「地域の公民館みたいに美術館を身近に感じてほしい」とマップを通した取り組みに期待を込めた。

 問い合わせは県立美術館支援会事務局(電話)098(869)0633。

福の神のポストカード。福の神は県立芸術大生の手作り