浦添市長選告示 松本、又吉氏届け出 軍港、西海岸が争点


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 【浦添】任期満了に伴う浦添市長選は5日告示され、現職で2期目を目指す松本哲治氏(49)=自民、公明推薦=と、新人で前浦添市議の又吉健太郎氏(42)が立候補を届け出て、両氏の一騎打ちが決まった。12日に投開票される。

 那覇軍港移設、西海岸開発の手法、公約の在り方などが争点となる。

 那覇軍港移設について、松本氏は受け入れる立場で「国、県、那覇市と足並みをそろえる」としている。又吉氏は「民意を尊重する」とし、市民投票を行うことを公約に掲げている。

 西海岸開発については、松本氏が現行計画を見直し、西向きのビーチ整備などを進める考え。又吉氏は軍港と切り離して同計画を推進する姿勢だ。

 松本氏は大平交差点近くで出陣式を開いた。軍港移設反対の公約を撤回したことに触れて「公約を取り下げたのは全て理由がある。自信を持って堂々と胸を張って進んでいこう。夢と希望にあふれる浦添市をつくっていこう」と訴えた。

 又吉氏は市城間の泉小公園前で出陣式を開いた。「公約を実行していくことで、市民と政治家との絆を修復させていきながら、一人一人の声をしっかりと聞いて、浦添市民の民意が尊重される市政をつくっていきたい」と訴えた。

 市議選(定数27)も同日告示され、現職20人、元職1人、前職1人、新人14人の計36人が届け出た。市長選と併せ、12日に投開票される。浦添市の選挙人名簿登録者数は4日現在、8万8665人(男性4万2611人、女性4万6054人)となっている。