F15脱輪の原因究明要求 那覇市議会、意見書2案を可決


この記事を書いた人 松永 勝利
自衛隊機の脱輪の原因究明と再発防止などを求める意見書を可決する那覇市議会=6日午前、那覇市議会

 那覇市議会(翁長俊英議長)は6日の臨時会で、航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が脱輪し、那覇空港が一時閉鎖されたことについて、トラブルの原因究明と那覇空港滑走路増設事業の早期実現を求める意見書、自衛隊機事故の再発防止策と安全確保へ民間専用化を求める意見書の2案を賛成多数で可決した。いずれも宛先は首相などとなっている。
 自民党会派が提案したのは那覇空港滑走路増設事業の早期実現を求める意見書で「安心安全を追求する立場から過密解消に向けて滑走路増設事業の早期実現を要請する」と訴えた。公明会派、なはの翼無所属G、無所属の会などの市議も賛成し、賛成多数(賛成18、反対16)で可決した。
 一方、新風会、共産党、社民・市民ネット、社大党の4会派は民間専用化を求める意見書を提出した。「今回の事故が軍民共用の危険性と弊害示すもの」と指摘し「原因究明されていない中での飛行再開に抗議する」とした。なはの翼無所属G、無所属の会なども賛成し、賛成多数(賛成24、反対10)で可決した。【琉球新報電子版】