名曲が描く世界体感 楽友協会、“楽しむ”生演奏 うらそえぐすく児童センター


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クラシック音楽の生演奏に触れ、笑顔を見せる子どもたち =1月28日、浦添市

 【浦添】弦楽器やピアノの演奏にバレエ、ゲームを組み合わせた「君にとどけメロディー~めっちゃたのしいコンサート」が1月28日、浦添市のうらそえぐすく児童センターであった。センターを利用する児童と、那覇市の子ども図書館「にじの森文庫」と子どもの居場所「ほのぼの広場」などから約110人が参加し、クラシック音楽の名曲が描く世界を体感した。

 コンサートはクラシック音楽に接する機会が少ない子どもたちに、生演奏の魅力を届けたいと、演奏家や声楽家らでつくる楽友協会おきなわが主催した。ピアニストの下里豪志さん、バイオリン奏者の高宮城凌さん、声楽家の喜納響さんに加え、バレエの踊り手として松川夏子さんと平良彦太さんが出演した。劇団チームスポットジャンブル(TSJ)の団員が、笑いを交えながら進行役を務めた。

 戯曲「ロミオとジュリエット」の音楽に乗って子どもたちが軽やかにステップを踏む場面も。喜納響さんが「トゥーランドットより『誰も寝てはならぬ』」を歌い上げると、会場は水を打ったように静まり返った。

 浦添小1年の山中優和(ゆな)さんは「バレエがきれいだった」、中村百那(もな)さんは「あんなに上手にバイオリンを弾けたらいい」と目を輝かせる。同校3年の中村心咲(みさき)さんは「体が柔らかくてバレエが美しかった」と声を弾ませた。司会を務めた同校4年の福井菜奈実さんは「みんなが楽しめるように工夫した」と充実した表情で話していた。