見直し「住民配慮を」 嘉手納騒音分布 中部市町村会、国に


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 【東京】防衛省が作業を進めている米空軍嘉手納基地周辺の航空機騒音を示す騒音分布図(コンター)見直しを巡り、中部市町村会(会長・島袋俊夫うるま市長)は8日、首相官邸に菅義偉官房長官を訪ね、住宅防音事業の問題解決に向け、住民意見に配慮した見直し作業を行うよう要請した。菅氏は「十分に配慮したい」などと応じたという。

 要請では(1)コンター見直し作業で基地周辺市町村と住民に配慮(2)(うるささ指数W値)75以上の区域内の早急な建具復旧工事実施(3)住宅防音予算増額―を求めた。

 副会長の當山宏嘉手納町長は「住民が受けられる負担軽減措置は防音工事しかない。仮にコンターが縮小され、騒音も変わらなければ基地に対する不満などが出るだろう」と指摘した。

 中部市町村会は防衛省や自民党本部の二階俊博幹事長、国防関係議員らにも同様に要請した。